Emacs23.2.91の再ビルド

NTEmacs スレッド 2の470氏の公開しているパッチの方が IME変換中フォント指定の実装が良さそうなので,再度パッチを作り直しました(パッチ emacs-23.2.91-ime-2011-01-01.patch.tar.gz,バイナリ emacs-23.2.91-20110101.exe).

IME変換中のフォントは前回同様,通常時のフォントと同じもの,サイズで表示されます.ただ,起動直後のIME初回起動時はデフォルトのフォントが使用されてしまうようです.ソースレベルの差分は以下のとおりです.

  • lisp/files.elについて,abbreviate-file-nameへのパッチが未反映です.従来のパッチを適用すると以下のように修正されます.


    (setq abbreviated-home-dir
    (let ( (abbreviated-home-dir "$foo"))
    (concat "^" (regexp-quote (abbreviate-file-name (expand-file-name "~")))
    "\\(/\\|\\'\\)"))))
    23.2.91のソースでは既に以下のような修正がされています.


    (setq abbreviated-home-dir
    (let ( (abbreviated-home-dir "$foo"))
    (concat "\\`" (abbreviate-file-name (expand-file-name "~"))
    "\\(/\\|\\'\\)"))))
  • nt/configure.batについて,WINVERを定義している checkversionのロジックを削除しました.WINVERはVCでビルドする際に参照されるらしいのですが,近年 VCでのビルドが成功した話も聞かないし,Windows 7の情報などが追加されていないので,いっそのこと削除しました.
  • src/w32fns.cについて,デフォルトフォントを Courier New-10から MS Gothic-12にしました.


    static char *names[]
    = { "MS Gothic-12",
    "Courier New-10",
    "-*-Courier-normal-r-*-*-13-*-*-*-c-*-iso8859-1",
    "-*-Fixedsys-normal-r-*-*-12-*-*-*-c-*-iso8859-1",
    "Fixedsys",
    NULL };